それってもしかして「パパ見知り」?~「優先順位をつける」という赤ちゃんの成長の証~

こんにちは!

Ippo-Lab広報の圭です。

前々から疑問に思っていたのですが、息子は奥さんと僕が一緒にいる時は、僕が抱っこしても全然泣き止まないんですけど、僕だけしかいない時に僕が抱っこをすると、ちゃんと泣き止んでくれるんです(笑)

なので、「僕に懐いていない」というわけではない。

でも、「奥さんより僕は明らかに好かれてない」という感じです。

奥さんに教えてもらって納得がいったのですが、どうやらこれは「パパ見知り」というもので、赤ちゃんの成長の証らしいです。

きっと僕以外にも、「パパ見知り」の余波をもろに食らっている方々がいらっしゃると思います。

というわけで、今回は知っているようで中々知られてない「パパ見知り」についてご紹介をさせて頂きます。

1. 「パパ見知り」って何?

「パパ見知り」というには、『「普段その赤ちゃんのお世話をしている人」と「普段その赤ちゃんのお世話をしているが、その人よりはお世話をしていない人」が同じ空間にいる時に、「普段その赤ちゃんのお世話をしている人」がより赤ちゃんから求められる』という現象です。

一般的に、「普段その赤ちゃんのお世話をしている人」=「ママ」、「普段その赤ちゃんのお世話をしているが、その人はお世話をしていない人」=「パパ」であることが多いため、「パパ見知り」と呼ばれるらしいです。

というわけなので、ご家庭によっては「ママ見知り」・「ジジ見知り」・「ババ見知り」なんて呼び方になると思います。

うちの場合は完全に「普段お世話をしている人」=「ママ」なので、「パパ見知り」状態です。

なので、「ママ(僕の奥さん)」と「パパ(僕)」がいる時に、奥さんが少しでも息子の傍を離れようものなら、突然泣き出し、泣きながら奥さんの後ろを高速ハイハイで追いかけていきます。

ぐずり出した時、僕が抱っこしても全然泣き止まないのに、奥さんが抱っこしたら「秒で泣き止む」なんてことも、ざらにあります。

自分で書いていて、段々悲しくなってくるのはなぜでしょうね(苦笑)

2. 「パパ見知り」はいつ頃起こる?

「パパ見知り」は、一般的に6か月~1歳半の間に発生し、2歳~3歳の間に収まるといわれています。

うちの息子は、現在「1歳2か月」なので、絶賛発生期間中にあります。

3. なぜ「パパ見知り」が起こるの?

「パパ見知り」は、以下の2つの側面で赤ちゃんが順調に成長しているために発生するといわれています。

  1. 身近な人と愛着関係を築く能力
  2. 身近な人と他の人を区別できるようになる認知能力

つまり、「ママにもパパにもお世話してもらっているけど、ぶっちゃけママの方が好きなんだよね」って時に発生するのがこの「パパ見知り」です。

この、「パパもママも好きだけど、パパよりママの方が好き」という現象を、「愛着の優先順位」と呼ぶらしいです。

赤ちゃんの「愛着形成」は、自分の身を守るための本能らしいです。
『「自分にとって、一番身近で頼りになる人と愛着関係を築いて、その人にお世話をしてもらう」ことによって、より安全な環境に身を置こうとする』ということでした。

4. 「パパ見知り」の対策について

「パパ見知り」が発生してしまった場合は、3つの側面から対策があります。

4-1. 対策その①:赤ちゃんの気持ちを尊重したお世話体制

「今日から、パパが赤ちゃんをお世話する比重を上げて、無理やりにでも赤ちゃんにパパに対して愛着関係を築いてもらう」というのはNG。
「赤ちゃんが誰にお世話をしてもらいたがっているか」という、赤ちゃん側の気持ちを大切にし、無理に「ママ・パパでお世話の内容・時間・比重を平等にする」ということをしないことが大切。

4-2. 対策その②:「パパ見知り状態」をママとパパが理解する

「パパのお世話のやり方が悪い」・「パパの性格が原因で赤ちゃんが懐かない」という形で、パパを責めることはNG。
勿論パパのお世話の仕方に問題があれば是正するべきだが、一般的に「赤ちゃんと一緒にいる時間」が「赤ちゃんが抱く愛着の度合い」を左右する。
赤ちゃんが「よりママを求めている」という状況を理解し、パパがお世話をして赤ちゃんが泣いてしまっても、「まぁ今の時期はこんなもんなんだ」と割り切ることが大切。

4-3. 対策その③:「パパ」を少しずつ赤ちゃんに慣れさせる努力を

『どうせ今は「パパ見知り」状態なんだから、育児は全てママに任せよう』はNG。
それでは、ママの負担が大きくなっていくばかり。
例えば、ママと赤ちゃんが一緒にいる空間で、パパは赤ちゃんに笑顔で語りかけてあげたり、ママと一緒に遊んであげたりすることで、赤ちゃんが「パパにも愛着を抱く」ように努力することが大切。

まとめ:「しっかり理解して、しっかり努力する」ことが大切

今回はこんなお話をしました。

  1. 赤ちゃんは成長過程で「より愛着のある人を求める」時期がある。
  2. 万が一「パパ見知り」が発生してしまったら、『あ!今は「パパ見知り」の時期なんだな』と理解し、ある程度割り切ることが大切。
  3. 「パパ見知り」と割り切りつつ、少しでも状況を改善するべく努力することが大切。

最愛の赤ちゃんに泣かれてしまうことはしんどいですが、これも赤ちゃんの立派な成長の証!

正しく理解し、正しく状況を改善する努力をすることで、この時期を共に乗り越えて行きましょう!

それでは皆さん、またお会いしましょう!

Ippo-Lab広報