知育玩具って何?その意味と子どもの発達に与える影響を専門家が解説
皆さんは、「知育玩具」という言葉を見たり聞いたりしたことはありますか?
今や子育てに関する情報サイトやおもちゃの通販サイトなどで当たり前のように使われているので、言葉をご存知の方は多いと思います。
ただこの「知育玩具」って、一体何なんでしょうか。
どんなおもちゃか、説明することはできますか?
「なんとなく子どもに良さそうなおもちゃだと思うけど、具体的に何と言われるとちょっと答えられない」という方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「知育玩具」についてまとめてみようと思います。
1. 玩具とは
知育玩具について考えてみる前に、まず玩具(おもちゃ)について見てみましょう。
玩具の定義:遊びに使用される道具の総称。遊具、おもちゃともいう。
出典:ブリタニカ国際大百科事典
「玩具=遊び道具」と言うことが言えそうです。
これは予想しやすい解釈かと思います。
次に、知育玩具について見てみましょう。
2. 知育玩具とは?
知育玩具とは、「知育するための遊び道具」ということになります。
ちなみに知育の定義は以下の通りです。
知育の定義:知的能力を育て、知識を習得させるための教育。
出典:ブリタニカ国際大百科事典
定義に基づくと、「知的能力を育てたり、知識を習得させるための遊び道具」ということが言えそうです。
「じゃあ、この知的能力や知識って、具体的にどんな能力のことを指すの?」という疑問が湧いてきますが、一般社団法人日本知育玩具協会の定義によると、この力は「集中力、意欲、社会性、創造力、やり抜く力すなわち、非認知能力」ということになります。
※下線部は一般社団法人日本知育玩具協会HPより一部抜粋 https://edu-toy.or.jp/about
つまり、遊びながら「集中力」・「意欲」・「社会性」・「創造力」・「やり抜く力」等の「非認知能力」を身につけられる遊び道具のことを、総じて知育玩具と呼ぶようですね。
※「非認知能力」とは、数が分かる・字が書けるなどIQでは図ることのできない内面の力のことを指します。例えば、「目標に向かって頑張る力」、「他の人とうまく関わる力」、「感情をコントロールする力」等が非認知能力に該当します。幼児教育においてとても重要なテーマなので、近いうちにブログで取り上げさせて頂きます。
3. 具体的にどんなおもちゃが知育玩具なの?
知育玩具の代表例は、「積み木」です。
積み木は丸・三角・四角のピースを使って、自由に積み上げて遊ぶことが出来ます。
まさに、子どもの創造力を養います。また、基本的にデザインがとてもシンプルなので、子どもが積み木のピースを別の物(人や家、飛行機や車など)に見立てて遊ぶ余地が残されており、このことが子どもの想像力も養います。
以前の記事でご紹介した木のおもちゃの特徴が知育玩具の条件に合致しやすいため、俗に言う知育玩具は総じて木製であることが多いです。
ここで気をつけたいのが、知育玩具だから良い、知育玩具じゃないから悪い、ということでは決してありません。
確かに、知育玩具は遊びながら子どもが非認知能力を養っていけるように計算されて設計されていますが、では知育玩具ではない普通のおもちゃが、子どもの非認知能力を伸ばさないかと言われたら、そんなことはないでしょう。
子どもは五感を働かせながら遊んでおり、自然と色々な工夫もしています。
どんな遊び道具であっても、何等かの形で子どもの非認知能力向上の一役を担っているはずです。
知育玩具だからといって無条件に子どもに与えるのではなく、子どもの成長度合いや、性格、好みを把握して上で、「子どもが興味を持って楽しく遊べるおもちゃ」を用意する事が、一番大切なのだと思います。
おこさんの好みに応じて、いろいと使用してみてください。
イッポラボは「自信が持てる子どもを育成する」ことをミッションにして、オリジナル教育教材の開発や、運動教室の運営に取り組んでいます。