【知っておきたい】運動神経の良い子どもになるためには?ゴールデンエイジを逃さないようにしよう

アスレティックス子供の発達・発育育児

こんにちは、代表の田中です。

例年、学校で春や秋に行われる運動会やマラソン大会。運動が得意な子は大活躍し、その一方で運動が苦手な子にとっては悔しい思いをすることもあると思います。

「次の運動会では勝ちたい!」
「友だちには負けたくない!」
「マラソン大会で入賞したい!」

そんな気持ちにもしお子さんがなっていたならば、イッポラボとしてはその気持ちを精一杯応援したいと思います。

今回は、運動神経の良い子どもになるには、いつごろからどんなことに取り組めば良いの?というギモンに、イッポラボアスレティックスの西澤コーチ※と一緒にお答えします
※西澤真徳 / にしざわまさのり (鳥取県智頭町出身)陸上110mハードル 元オリンピック強化指定選手。
同種目で全国第1位。教員免許取得。智頭中 → 鳥取県立八頭高 → 福岡大学

抑えたいポイントは、

  • 子どもの運動神経が伸びる「ゴールデンエイジ」を逃すまじ!
  • 柔軟性を高めよう!
  • 自信をつけるには「心技体」を鍛えよう!

の3つです。それぞれ詳しくご紹介していきます。

【紹介】イッポラボアスレティックスは、学童期(年長〜小学6年生)の子どもを対象にした運動スクールです。鳥取県八頭町の隼ラボで開催中!どなたでも参加可能です。
イッポラボアスレティックス コーチ陣

まずは抑えたい、子どもの体力低下問題について

近年、子どもの体力が低下しているというニュースが流れるようになりました。ではなぜ、子どもの体力は落ちてきているのでしょうか。

まず、外で遊ぶ機会が少なくなった。これはスマホやゲーム機の普及も関係していると思いますし、遊具の廃止なども関わっているんではないでしょうか。それと鳥取では特に感じますが、一緒に遊べる子どもの数が減っていることも関係しているでしょう。結論!全体的に運動量が減っていると思います。

体力が低下するとどうなるのか。それは、ケガにつながったり、コミュニケーション能力の低下につながります。また、肥満や生活習慣病になる可能性が高くなります。結論!これもよくありません。泣

運動神経高めるには、ゴールデンエイジの時期に運動をすることがとても大切です。運動する機会が少ないと思われた保護者さんは、運動する機会を積極的に作ってあげましょう。

運動神経が高まる「ゴールデンエイジ」って何?

聞き慣れない言葉かもしれませんが、保護者としてはぜひ覚えておきたい、子どもの運動神経がグンと伸びる大事な期間です。

簡単に言うと、子供の運動神経が著しく発達する時期のことを言います。年齢的には5~12歳の期間で、この時期に体の動かし方や様々な動作、技術を短時間で覚えることができます。

一生に一度しかない時期なのでかなり貴重な時間と言えるでしょう

成長が早い時期の5歳と、小学校高学年になる12歳では身体的違いが大きいので、ゴールデンエイジは「プレ・ゴールデンエイジ(5~9歳)」と「ゴールデンエイジ(10~12歳)」に分けて考えることも出来ます。

(参照:白石豊他「どの子ものびる運動神経」かもがわ出版)

グラフを見ると、急激に神経系が発達する時期があります(グラフ赤線)。この時期に様々な運動を取り入れることで運動神経を高めることができます。逆に12歳から成人の発育増加率はほぼ変わらないので、12歳を過ぎるくらいからはあまり期待ができませんが、その他の機能は発達するので、筋肉などはつきやすくなります

10歳~12歳のゴールデンエイジは動作の習得に適した時期なので、難易度の高い動きも即座に覚えることができます。10歳まではあまり専門的にスポーツをするのではなく、たくさんの動作や運動をさせて、10歳から専門的にスポーツをするほうが良いかもしれません。

取り組みたい「体の柔軟運動」

体の機能を高めるために大事な要素の一つが「柔軟性」です。子どもは大人よりも体は柔らかいですが、意識をして継続すると効果がさらに実感できます。

そもそも柔軟性とは?

少し専門的になりますが、厚生労働省から以下のような説明がされています。

体力の一要素であり、筋肉と腱が伸びる能力のこと。動きのしなやかさだけでなく、傷害の予防などにも関係します。柔軟性は筋肉と腱が伸びる能力のことで、筋力・瞬発力・持久力・調整力とともに基本的な運動能力のひとつとされています

静的柔軟性と動的柔軟性という2つの面から捉えることができ、前者は「関節可動域」すなわち身体の柔らかさというところを表し、後者は「関節可動域における動きやすさ」すなわち運動のしなやかさを表します。怪我の予防や疲労回復には静的柔軟性を高めること競技能力には動的柔軟性を高めることが大切になります。

軟性は「骨格構造」と「軟部組織(筋組織・筋膜・腱・靱帯・関節包など)」によって決まります。前者は先天的な要素が多く努力で変化しにくいですが、後者は変化させることが可能です。後者の筋組織・筋膜・腱をターゲットに柔軟性を高める運動としてストレッチングがあり、特に動的柔軟性の向上のためには動的ストレッチというエクササイズがあります。

厚生労働省|e-ヘルスネット 柔軟性

イチロー選手がお風呂でストレッチをしたり、柔軟性を高めるために初動負荷トレーニングをしていると聞いたことがあります。あの年齢まで競技をしてきたイチロー選手ですが、パフォーマンスを上げるために柔軟性を高めていたことがわかります。体の柔らかさ=競技力ではないかもしれませんが、競技をするうえで柔軟性を高めることは重要であることがわかります。

成長段階によって、体を柔らかくするのに努力が必要な時期と、やり方を覚えれば簡単に柔軟性を高めることができる時期があります。大人と子どもでは、子どもの方が簡単に柔軟性を高めることができると言えるでしょう

柔軟性は競技力を向上させることにも深く関係しています。実際に私は陸上選手ですが、必ずと言っていいほどウォーミングアップで静的ストレッチと動的ストレッチを入れています。しなやかな動きを出すためには動的ストレッチで柔軟性を高める必要があります。  

筋肉の動きが硬いと力みが生じ、ケガにつながり、パフォーマンスが低下します。そして、体が硬い場合はケガや悪い姿勢に繋がり、その結果、肩こりや腰痛が生じたり、代謝が悪くなって冷え性などになる可能性もあります。このように柔軟性は広く私たちの健康づくりにも関係する要素なのです。

意外と知られていない柔軟性を高めることの重要性。柔軟性を高めることは様々のところでメリットがあるので、ぜひ静的ストレッチ、動的ストレッチを取り入れてみましょう。

運動能力に自信を保つために必要な「心技体」

イッポラボアスレティックスの自己紹介にも書かせていただきましたが、私はもともと自分に自信が持てる子どもではありませんでした。むしろ、何をするにしても自信が持てず、自分が嫌な時期もありました。それが陸上競技の110mハードルと出会うことで自信を持つことができました。

自信をつけるために必要なことが私の中では3つあります。

1.「心」を磨く
2.「技」を身に着ける
3.「体」を鍛える

まずは、弱い自分に勝つこと。練習やトレーニングをするときは苦しい、つらいといった気持ちが出てきます。ここで弱い自分に勝ち、自分を追い込めるかどうかで、試合の勝敗を左右します。

意味のある練習をこういった気持ちで取り組むことで結果を残すことができると私は思っています。意味のない練習を根性論でするのはあまり好きではないですし、結果もついてきません…

つぎに、継続的に続けること。技術を磨くためには継続しなければ修得できません技術が身につくと自信に繋がります。これは何をするにしても必要なことだと思っています。

最後は成功体験です。これもとても重要です。私はこの成功体験があったからこそ自信に繋げることができました。

こんな自信が持てなかった私が陸上競技を通して変わることができました。これはこの上記3つのことを意識したからだと思っています。

人は変れると思います。これが陸上競技じゃなくてもいいんです。自分が好きなものを一生懸命がんばってください。まだ見つからなければ、いろいろなことに挑戦して、その中で選択したらいいと思います。

自信をつけて、好きなことに頑張って取り組みましょう!!

あとがき

私(田中です)は子ども時代はとにかく体を動かす遊びに熱中していました。

公園の遊具で遊んだりドッジボールをしたり、田んぼや小川でザリガニやオタマジャクシを捕ったりと、とにかく体を動かすことが大好きでした。(今思うと服も汚していたと思うので、家族は洗濯などが大変だったかもしれません苦笑)。

それもあってか、小学生で始めたバレーボールや陸上競技も精一杯取り組むことができ、満足のいく結果を残せたこともあります。

昔と今では生活環境も変わり、十分に運動する場所や機会が少なくなっているのかもしれません。


イッポラボは今の子どもたちに少しでも運動する機会が提供出来るよう、イッポラボアスレティックスを開催しています。

お近くのお住まいの方は、ぜひ一度ご体験していただければと思います。

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