1歳~2歳の幼児の発達について

子供の発達・発育育児

皆さんこんにちは!
Ippo-Lab広報の圭です。

今回は、「1歳~2歳の幼児の発達」について、前回と同様以下の6つの観点からご紹介します。

1. 生理的機能(体の働き)
2. 生活習慣
3. 全身運動
4. 手指の操作
5. 言語・認識
6. 自我・社会性
※ここでご紹介することはあくまで一般的な特徴なので、子供によって当然個人差があります。

過去の子どもの発の特徴に関する記事はこちら。

・乳児(0-5ヶ月ころ)の発達の特徴
https://ippolab.co.jp/nyuji-hattatsu0-5kagetsu/

・乳児(6~11ヶ月ころ)の発達の特徴
https://ippolab.co.jp/nyuji-hattatsu6-11kagetsu/

1. 生理的機能

1歳3ヶ月~2歳
・脳重量が出生時の3倍になると共に、内部の構造も成人の脳に似てくる。
・上下左右の奥歯(第一乳臼歯)が生え、乳歯が全部で12~16本になる。
・平均的な身長は75~80cm、体重は9~10kg。

2. 生活習慣

睡眠
1歳3ヶ月~6ヶ月
・日中の睡眠が午前と午後の2回になってくる。

排泄
1歳6ヶ月~2歳
・排尿間隔が2時間を越えるようになる。

食事
1歳~1歳3ヶ月
・歯ぐきでかめる固さの食べ物が食べられるようになる。
・手づかみやスプーンを使って自分で食べようとする。

1歳3ヶ月~6ヶ月
・離乳食終了の時期。

着脱
1歳~1歳3ヶ月
・着脱を自分でしようとする。

3. 全身運動

1歳~1歳3ヶ月
・歩行が始まる。

1歳6ヶ月~2歳
・目的に合わせて、体を方向転換する。
・両足跳びや段差からの飛び降りに挑戦する。
・走る。

4. 手指の操作

1歳~1歳3ヶ月
・器への入れ分けは難しく、どちらか一方にいれてしまう。
・積み木を2個程度積めるようになる。

1歳3ヶ月~1歳6ヶ月
・スプーンやコップで食べ物や砂などをすくったり入れたりする。
・積み木を3~10個程度積めるようになる。

1歳6ヶ月~2歳
・器への入れ分け、移し替えをする。
・積み木を長く並べ、その過程でゆがみを調整する。
・ぐるぐると丸を描く。

5. 言語・認識

1歳~1歳3ヶ月
・簡単な言葉の指示を理解する。

1歳3ヶ月~1歳6ヶ月
・四足動物は「ワーワ」、食べ物は「マンマン」など、共通する特徴をもつグループの名称としての言葉を発する。

1歳6ヶ月~2歳
・聞かれた物を指さす。
・目や耳など、対になったものを答える。
・「ワンワン」、「ニャーニャー」などと区別し、表現し始める。

6. 自我・社会性

1歳~1歳3ヶ月
・自我が芽生え始める。
・「だめ」と禁止されると激しく抵抗するが、要求が持続しない。

1歳6ヶ月~2歳
・場面の切りかえ、気持ちの立ち直りが出来始める。
・かみつきが見られることもある。
・要求実現の際に「○○ちゃんもー!」と、自分の名前を使う。

あとがき

今回の記事は以上となります。
ご自身のお子さんの発育チェックの参考としていただければ幸いです。

一般的に1歳6ヶ月から、脳重量が1,000gを越え、出生時の3倍になると共に、内部の構造も成人の脳に似てくることから、1歳6ヶ月から2歳までの期間は「飛躍的移行期」と呼ばれています。
幼児はこの期間に、身体機能だけでなく、言語機能や社会性を大きく成長させるようです。

僕が息子と離れて暮らすようになったのは、調度息子が1歳6ヶ月になる直前の頃でした。その後3ヶ月くらいしてから息子と面会をしたのですが、ついこの間までよろけながら歩いていたのに、いつの間にか走れるようになっていたり、犬を指さして「ワンワン!」と言ったり、車を見て「ブーブー!」と言っていて、息子の成長ぶりにとても驚いたことを覚えています。

ようやく夜にまとまった時間を寝てくれるようになったり、排泄の制御は出来ない物の感覚が2時間に1回程度と乳児の頃と比べて長くなったりなど、段々と(乳児の頃ほど)手がかからなくなる時期でもあります。といっても大変なこともまだまだ多いですが、少しずつママだけの時間、パパだけの時間、夫婦で過ごす時間を確保できるようになれば幸いです。

それでは皆さん、またお会いしましょう。

Ippo-Lab広報

参考文献
0歳~6歳 子どもの発達と保育の本 第2版
監修・執筆:河原紀子
執筆:港区保育を学ぶ会
出版社:学研プラス
発売日:2018年2月6日
https://gakken-mall.jp/ec/mirai/pro/disp/2/3011223211?sFlg=2