【子どもが出来たら準備しよう!】木の玩具で始める「ウッドスタート」について
こんにちは!代表の田中です。
先日、鳥取県社会福祉協議会が主催するイベントに講師としてお招きいただき、参加者と一緒にヒノキ材を使ったカッティングボードを作るワークショップを行いました。
参加者はみな大人の方で、「久しぶりにやすりで木を削りました!」「気分転換になりました!」と言うご感想をいただきました。
確かに大人になると、DIYが好きでない限り、なかなか木で物づくりはしないですよね。
それでも、久しぶりに取り組んでみてオリジナルのカッティングボードが完成すると、木の素材の良さを再確認していただけたようでした。
大人が感じるように、子どもにとっても「木」は体に優しい素材です。
そんな木で出来た玩具を生まれた子どもに与えようという活動に、「ウッドスタート」と言うものがあります。
今回はこのウッドスタートについて深堀したいと思います。
ウッドスタートとは?
認定NPO法人 芸術と遊び創造協会の定義では、ウッドスタートは以下のように説明されています。
「木」を真ん中に置いた子育て・子育ち環境の整備をし、子どもをはじめとする全ての人たち が、木のぬくもりを感じながら、楽しく豊かに暮らしを送ることができるようにしていく取り組みです。
「ウッドスタート活動」
ウッドスタート活動では、特に「赤ちゃんが初めて触れるおもちゃは木の玩具にしませんか?」ということが呼びかけられています。
イッポラボのブログでも、木は見るだけ、触るだけでも人をリラックスさせる効果があるとご紹介しました。
また、香りにも癒し効果があることをお伝えしました。
木は、人間との相性が良い素材なんですね。
ウッドスタートに取り組む行政、企業
ウッドスタートの考えは、芸術と遊び創造協会が積極的に広めていますが、ウッドスタートの考えに賛同する行政や企業が増えています。
全国の自治体向けには、生まれた赤ちゃんに地産地消の木製玩具を誕生祝い品としてプレゼントする事業や、子育て環境に地域材をふんだんに取り入れ、木質化する事業などを展開するよう求めています。
ウッドスタート宣言都市は例えば以下のような街がありますが(2020年12月現在)、こちらから一覧をご確認いただけますので、宣言都市にお住まいの方はぜひ最寄りの行政機関に問い合わせされてみてください。
- 埼玉県秩父市
- 埼玉県ときがわ町
- 埼玉県小鹿野町
- 千葉県山武市
- 東京都新宿区
- 東京都檜原村
- 神奈川県小田原市
- 兵庫県宍粟市
- 鳥取県智頭町
- 福岡県那珂川市
- 沖縄県国頭村
- 滋賀県
- 徳島県、ほか
また、ウッドスタート宣言に賛同している企業もたくさんあります(一覧はこちらから)。
代表例である株式会社良品計画は、2013年からウッドスタートの考え方を支持されており、いくつかの店舗では「木育ひろば」を店舗内に設置されています。
東京おもちゃ美術館との連携
子どもたちに木の大切さを伝える「ウッドスタート協定」を締結
https://ryohin-keikaku.jp/news/2013_0411.html
無印良品では、木製玩具を購入することも可能です。
「木育ひろば」のある店舗はこちらにリストアップされていますので、お近くの無印良品に木育ひろばがあるか、確認されてみてください。
あとがき
木でできた玩具を買ってみよう!といざ思ったとき、百貨店やショッピングモールを回ることももちろん構いません。
でも、地元に根付いた雑貨屋さんや、道の駅などもぜひ一度見てみてください。
日本は森林大国で(国土の約3分の2は森林!)、木の玩具を作っておられる方は日本全国たくさんおられます。
地元の木を使い、地元の方が作られた玩具は経済的でもあります。
「これ、かわいい!」「この玩具面白い!」といったご自身の気持ちも大事にされつつ、子どもの玩具を選んでいただけたらと思います。
イッポラボ合同会社代表、おもちゃコンサルタント。大阪教育大学卒業時に、一種免許状(高等学校教諭、英語とフランス語)を取得。東京外国語大学大学院では国際協力分野を専攻し、途上国の教育について研究。
趣味はラジオを聞くこと、登山、海外旅行。2021年からは地元鳥取と大阪の2拠点生活にチャレンジ。