新型コロナ罹患×臨月×出産=どうなるの?

出産

こんにちは!
Ippo-Lab広報の圭です。

お久しぶりです!
皆さん、お元気ですか?
お陰様で家族共々元気でやっています。

育児のため、Ippo-Labの活動は少しお休みを頂いておりました。
息子は1月末で3ヶ月となり、少しずつ日中一人遊びをしてくれたり、まとまって寝てくれるようになってきたので、これからは毎月1本のペースでブログを書かせて頂きます。

皆さん、引き続き宜しくお願い致します。

さて、今回のブログのタイトルですが・・・実は僕の友人が新型コロナウイルス感染中に出産を経験しました。
「新型コロナ感染中に出産を迎えるとどうなるのだろう?」時になっていらっしゃる方も多いと思うので、万が一の時に備えて、今回は僕の友人の経験談をシェアさせて頂ければと思います。

1. 出産予定日直前に新型コロナに罹患

某大学付属病院にて出産予定だった彼女は、元々帝王切開で出産する予定でいました。
出産予定日は37週目の吉日。
定期検診以外は日用品の買い出しに近所のスーパーに行くくらいしか外出をすることもなく、外出の時もマスクをつけ、定期的にアルコール消毒し、感染対策は万全。
お腹の中の赤ちゃんを愛でながら出産予定日を待つ日々を送っていました。

そんな中、事態は一変します。
あと数日で出産予定日を迎えるというときに、彼女の旦那さんが「なんか熱っぽい」と体調不良を訴えました。
彼女が「まさか新型コロナウイルスとかじゃないよね?(笑)」と旦那さんに言い、旦那さんは「いやいや。そんな分けないでしょ?(笑)」と答える、などの冗談を交わした後、旦那さんは念のため病院へ。
診断の結果、まさかの「新型コロナウイルスの疑い有り」。PCR検査を受けたところ、結果は陽性。
旦那さんの症状は比較的軽かったことから、自宅療養を指示されます。

その翌日、旦那さんが新型コロナウイルスに罹患したことを念のため出産予定の病院に報告したところ、「胎児のことも気になるので、一回病院に来て下さい」ということに。
早速病院に向かい、胎児の検査へ。
幸いなことに胎児に異常は無し。
「念のためPCR検査をしましょう」ということで彼女自身も検査を受けたところ、自覚症状は全く無かったにもかかわらず、結果はまさかの陽性反応でした。

2. 出産病院の変更と緊急出産

陽性という結果見て、お医者さん、助産師さん、そして当の本人を含む一同騒然。
実は彼女が出産をする予定であった某大学付属病院は、新型コロナウイルス患者受け入れ病院ではなかったんです。
なので、急遽受け入れてくれる病院を探すことに。

病院にもよるかも知れないのですが、上記の病院は「○○病院は受け入れているよ」という情報はくれるものの、「病院の斡旋」まではやってくれないんですね。
なので、彼女は自分で「新型コロナウイルス感染者受け入れ病院」に連絡をし、受け入れてもらえるように交渉する必要がありました。

幸いにもすぐに受け入れ病院は見つかったのものの、病院からは「新型コロナウイルスはデータが少なすぎるため、母胎が感染していることにより胎児にどのような影響を及ぼすか分からない。なので、自然分娩を待たず、明日すぐに帝王切開を行うことになりますが宜しいですね?」という念を押されます。

彼女の場合は元々帝王切開を予定していたので、上記の条件でも全く問題ありませんでしたが、自然分娩を希望されていらっしゃる方にとっては、かなり抵抗があるでしょうね。

当初予定していた某大学病院での帝王切開予定日が迫っていたと言うことも有り、入院の用意は万全。
彼女のご両親が幸いにも近くに住んでいたということと、「新型コロナであっても全然気にしない」と言ってくれたこともあり、ご両親の車ですぐに受け入れ先病院に向かい、緊急入院の後、無事に帝王切開にて元気な男の子を産むことが出来ました。

3. 新型コロナの「おかげ?」で手厚いケアと保障

せっかく待望の息子を出産できたというのに、「新型コロナウイルスが乳幼児にどのような影響を及ぼすか分からないから」という理由から、手術終了後2週間は息子とは別々に過ごす羽目に。

また、本来であれば1週間で退院の所、彼女の場合は新型コロナの治療のため2週間を個室で過ごし、その後3日間を息子と共に他の方との共同病室で過ごすこととなりました。
ちなみに、ミルクの上げ方やオムツの替え方などは、最後の3日間に看護師・助産師さんから教えてもらったそうです。

本当に新型コロナのせいで散々な目に遭った彼女だったのですが、2つだけ良いことがあったそうです。

①病院側の手厚いケア。
「新型コロナウイルス罹患妊婦による出産」は、前述にもあるようにほとんどデータがありません。
そのため、「医療的に大変重要な事例として、もし可能であれば詳細に経過等を記録させて頂きたいのだが、問題無いか?」というお願いを病院からされたそうです。

「自分の同じ目に遭った人々の役に立つのなら」ということで、快諾をした彼女。
「医学の発展のために、経過をきちんと記録しなければならない」という病院側の思惑があったのか、看護師さん数人体制で本当に手厚いケアをしてもらい、入院生活はほとんど苦労がなかったそうです。

②金銭面の保障
彼女は当初から帝王切開を予定していたため、それに伴う手術費用と入院費を用意していました。
しかしながら、新型コロナの罹患が判明し、入院期間は17日間と大幅に伸びただけでなく、その内14日間は個室の利用となりました。

これはとんでもない額を請求されるのではないかと、内心ビクビクしていたようなのですが、ふたを開けて見たらビックリ。
なんと、ほとんど持ち出しはなかったどころか、当初予定していた金額よりも大幅に削減されたそうです。

実は、新型コロナウイルス罹患の場合は、国から補助金が出るらしいんですね。
彼女の場合は、帝王切開費用と個室利用費が補助金で大幅にカバーされたとのこと。
しかも、本来であれば一度手術費や入院費を立て替え、後日自分で保健所や役所に補助金の申請をしなければならないそうなのですが、病院の「経過を記録させて欲しい」というお願いに快諾したことが良かったのか、病院側が全て代理で申請をしてくれていたそうです。

そのため、彼女は実際の医療費と補助金の差額のみを支払うだけで済んだとのことでした。

あとがき

新型コロナのせいで急遽病院を変更させられたり、出産後は息子と別室にされたりと、踏んだり蹴ったりな目にあった彼女でしたが、コロナの恩恵とも言うべきか、入院中は病院内において手厚いケアを受けられ、尚且つ金銭面において大幅な減額を受けることができました。

新型コロナ罹患時の対応は、それぞれの病院によって異なると存じますが、一つのケースとして、皆さんの参考となりましたら幸いです。

それでは、またお会いしましょう。

Ippo-Lab広報