赤ちゃん、ひと、もの(おもちゃ)が作る「トライアングルの関係」って?

子供の発達・発育育児

こんにちは!代表の田中です。

僕には姉がいて、生後7ヶ月になる甥っ子がいるのですが、最近ずっと見続けていたら甥っ子も目で追いかけてくれるようになりました。

「この人だれだ?」と思っているのかもしれません。それ以前に、「この目の前のものは何だ?」と思われているのかもしれません(笑)。いずれにせよ、甥っ子とのコミュニケーションが取れていることが嬉しいです。

今日はまさに、赤ちゃんが目で見たものに興味を示し始めることついて書きたいと思います。キーワードは、「トライアングルの関係」です。

赤ちゃんはひとの次に「もの」に興味を示す

以前のブログでは、赤ちゃんにとって一番最初のおもちゃは「親」であることを書きました。

だいたい生後0〜6ヶ月くらいの赤ちゃんにとっては「親」こそが一番の遊び相手なのですが、次第に「もの」に関心を示すようになります。赤ちゃんにとっての「もの」はやはり「おもちゃ」です。

親から得られる反応を引き続き楽しみながら、おもちゃに興味を持ち始めた頃に形成される関係性は、「トライアングルの関係」と言われています。

トライアングルの関係が育つのは、だいたい6ヶ月から1歳ごろです。

6ヶ月前後から、「見る」という活動が活発になり、手指の運動も発達します。興味を持ったものを掴もうとしたり、押したり引っ張ったりしてみたり、赤ちゃんなりにおもちゃで遊ぶ様子が見て取れます。

これは、5本指をまとめて動かしていた状態から、一本一本の指を別々に動かせるようになってきた頃の特徴です。目と手を協応させて遊ぶことを楽しめる時期です。

この時期には、赤ちゃんの小さな手でも持ちやすく、軽く、舐めても安全なものを渡してあげましょう。

近くに「ひと」がいるからこそ成り立つトライアングルの関係

また、この時期には、気持ちを通わせて親とのコミュニケーションを楽しむようになります。

  • お母さん、お父さんが見ているのと同じものを赤ちゃんも見ている
  • 欲しいおもちゃがあると視線でメッセージを送ってくる
  • 取って欲しいものがあると、指をさしてアピールしてくる

など、赤ちゃんはまずは親に感情や意図を伝えています。この感情や意図に応えてくれる親がいるからこそ、赤ちゃんはその次に「もの」にも感心を示すようになるのです。

トライアングルの関係では、ひと(親)の存在は必要不可欠です。もしトライアングルの関係が上手く作れなかった場合は、その後の言葉の世界も、遊びの世界も、十分に広がっていきません。赤ちゃんと一緒におもちゃで遊ぶように、気持ちを通わせてやりとりを楽しんでみてください。

あとがき

生後7ヶ月の甥っ子と定期的に会うと、いつの間にか寝返りがうてていたり、喋るようになっていたりと、「子ども成長は早いなぁ」ということを実感させられます。

今回ご紹介した「トライアングルの関係」は、この三角関係はずっと変わらないものの、子どもの成長に合わせて向き合い方やおもちゃの難易度は変わっていくのだろうと思います。

甥っ子の今後の成長を、引き続き見守っていこうと思います。

それでは、また!

参考文献
『スーパーアドバイザーになるためのおもちゃコンサルタント入門1』
編著:多田千尋
出版社:黎明書房
出版日:2011年4月15日